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アルメニア共和国の中小企業振興支援

〜アルメニアでのコミュニケーション〜

公用語はアルメニア語
 アルメニアの公用語はアルメニア語である。市内におけることばは、アルメニア語が多い。中高年層は、それまで旧ソ連邦の影響でロシア語が使われてきた関係があり、ロシア語も聞くことができ、話すこともできる。従って、一般的にはアルメニア語の次には、英語よりもロシア語のほうが内容を理解してもらえるようだ。ロシア語の通訳を入れて話をしていてもこみ入った話になるとアルメニア人同士の会話はアルメニア語になる。意見を調整した上でロシア語に強い1人が通訳に伝えてくる。この辺は日本人と同じかもしれない。
 地方都市へ出かけて話をすることになるとアルメニア語が中心となる。ロシア語の通訳はアルメニア語からロシア語に訳してもらい、そのロシア語を日本語に翻訳することになる。理解するまで2倍の時間がかかり、その上、少しのニュアンスの違いも出るので理解の度合いも変わってくると思われる。
 映画やVTRテープ、CD、など娯楽関係は、英語よりも圧倒的にロシア語が多いという。だからロシア語で聞いたり、見たりする機会が多い。だからロシア語を聞いてある程度理解することができる。とはいうものの自分からロシア語で話をすることは難しいようだ。この辺の状況も理解しておいたほうが良さそうだ。しかし、若い人たちは、少々状況が違ってきており英語を勉強する人も増えてきている。
来日した研修生の英語
 昨年、2006年11月の人材育成研修では、英語力の自己評価は全員エクセレントと最高のところにチェックした人が来日した。安心して英語の資料をたくさん準備したがほとんどのメンバーが理解できないようであった。英語の資料を持ち帰ってもらおうとしたが現実に活かされたかどうか判断は難しい。自己評価エクセレントは、町の中での会話程度なら理解できるというレベルのようである。研修講師の1人であり、英語に強い会員が研修中に通訳なしで英語で質問に答えようと説明を開始した。しかし、すぐにやめていただいた。なぜなら、何も理解されないためにもう一度日本語で通訳に話し、ロシア語で再度説明することになるからである。それでは講義時間がいくらあっても足りなくなる。次回の研修には英語の資料はやめてロシア語の資料を準備したほうが良さそうである。
 もし、彼らくらいの心臓力があれば、筆者もそんな機会があればエクセレントで申告するだろう。日本における英語に関する自己申告は、いつもBかCである。残念ながらエクセレントで申告する勇気は持ち合わせていない。
田舎の食堂にて
 アルメニア北部地方を訪問した。いつも通訳のお世話になるのも気が引けるので通訳なしで外出してみた。日本での県庁所在地に相当する都市であるが繁華街から少し離れたところにホテルがあった。ホテルの隣にある小さなレストランに夕食をとるために入ったがメニューは全てアルメニア語。英語もほとんど通じなかった。
 レストランには、サンプルもなく、写真もない。日本の田舎の食堂で英語を話された程度と考えて良い。レストランのおばさんは50歳代に見えた。一生懸命何か話をするのだが、全く通じない。結局覚悟を決めてビールと4品ほどオーダーした。ビールだけは英語が通じたのでほっとする。
 勿論首都エレバン市内のレストランではこのようなことはない。メニューにも英語が併記してあり、理解できる。町の中のコンビニでは買い物は大体英語で済ますことができた。ここでのキャッシャーの年齢は20歳代であった。やはり都会と田舎のギャップは大きいようである。
屋外のラテン音楽会で
 アルメニアでは、日本人は大変珍しい存在のようだ。地方都市を訪問した際、近くの公園の屋外ステージでラテン音楽会が夜に開催されると聞いて出かけてみた。夜といってもアルメニアの夏時間は10時近くまで日が暮れない。演奏の間に周辺の子供たちの様子がおかしい。我々を観察しているようだ。ノートとペンも持っている。子供たちの内の1人と目があった。すると近寄ってきてノートとペンを渡してくる。どうもサインをしてくれと言っているようである。3〜4メートル離れた我々のメンバーのところへも同じことが起こっていた。言葉は理解できなかったがサインをしてくれと理解して漢字で名前を書いてやった。すると満面に笑顔をたたえて仲間のところへ戻っていった。すると別の子供たちも次々にやってきた。アルメニアの子供たちとの友好のために時間のある限りしてサインをあげた。サインになれていない我々は不思議な気持ちであった。後で考えてみると彼らは我々を日本人と理解してくれただろうか。中国人と同じとは考えなかっただろうか。漢字のサインの後に大きめに「日本Japanese」と書いてあげれば良かったと思った。
 善良で紳士的な珍しいわれわれ日本人をPRする良い機会なのであったのだから。
2006年7月14日
加藤文男
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