社長さんの会社の従業員は、すべて社長さんの親戚や知人または、その関係者がほとんどです。そのためか社長さんは、彼ら従業員の好意に甘えすぎています。従業員にも、厳しさが不足しているように思われます。パートタイマーの時給は、周辺のもっとも低い金額に合わせています。従業員の給料も年金をもらっているという理由で低い金額に設定しています。社長さんは、「うちはこれでよい」と少しでもよい給料を従業員へ支払う努力はしていないようです。「従業員の言葉の端に給与が安いのは仕方がない。気楽に仕事ができるのがよい。」と思っているようです。
先日、パートタイマーが退職してゆきました。理由は子供の学校行事の都合とのことでした。社長さんは、引き止めていましたが結局は退職しました。その後私も買い物をする彼女に会いましたが退職した本音は安い時給にありました。同じ時間を費やすなら少しくらい仕事が厳しくても高い給与が欲しかったようです。自分の給与について高い給料をなかなか要求できないものです。特に親しい間柄だけに本音を言えずに去っていったのです。
休暇をとりたいときにとり、働きたいときだけ出社するという柔軟さは従業員にとっては給与以上に魅力的なこともあります。確かに多くの社員は、始業時間よりも早く出社してきます。それは仕事に対する厳しさではなく、朝早く目が覚める習慣の上、早い時間の方が電車が空いていて通勤が楽という理由です。だから交通費と安い給与で満足しているようです。社長さんももこの雰囲気に満足しているようですね。
大変家族的雰囲気で和やかさがよいという従業員もありますが事業をしている以上それでは困ります。他の従業員から聞いてみますと仕事の段取りもマイペースで社長さんの指示通りに作業していないようです。作業が少し遅れても、ミスをしても注意されることもないとのことでした。さらに緊急時に社長さんは無理を言うことができない状態になっていて納期遅れ気味になることがしばしばあることです。
安い給料で働いてもらっていることが社長さんの受注の姿勢にも影響しています。安い受注金額です。本来もっと高い金額で受注してもよいところを安く受注していることです。安い受注金額は、発注者にとってよいはずですがそれが「出来栄えや納期が本当に大丈夫だろうか」という疑問の原因になるのです。社長さんはそれに気がついているでしょうか。給料が安いのだからこの金額でよいという考え方は信用を失うことにさえなるのです。
社長さん!従業員の好意に甘えてはいけません。事業本来の考え方を取り戻し、適正な経営に戻してください |