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社長さんへの手紙

メディアへのリップサービスは不要です

〜社員は秘密を厳守しています。自分で秘密を漏らさないでください。〜

 先日の新聞社との話で社長さんが発言される内容で気になったことがあります。彼ら新聞記者は、記事になれば良いので根掘り葉掘り聞きたがります。社長さんの多忙なことなど考えてくれません。そして、御社にとって必ずしも役に立つとは限りません。時には、社長さんの意図とは異なった内容で記事になることもあります。さらに貴重な情報が漏れてしまうこともあります。

 まず、対応時間を取り過ぎです。お忙しいのになぜ長時間対応するのでしょうか。最初から、1時間しかないと断るべきです。社長さんとしては、自慢話が聞いてもらえて気持ちが良いのかもしれませんが御社にとってそのときは過ぎました。もう個人の会社ではないので社長さんの趣味や自己満足では困るのです。

 新聞社と会う際には、何をどこまで話すのかを資料も含めて準備すべきです。準備をしていないと無防備になり、時間の限り、次から次へと話すことになり、時には秘密事項さえ話すことになってしまいます。営業担当者が発表する内容について秘密保持についてうるさく注意しているにも拘わらず、社長さんが無防備に発言されることは困ります。社長さんが一旦発言すると社員は否定や修正ができません。社長さんは、自分の成果を話したくて仕方がないのでしょうがそれはやめなければなりません。

 話す内容は、十分吟味して必要な範囲で最低限度にすべきです。そのためには資料を作成し、関連した質問にのみ応えるようにしたいものです。自慢話は最もいけません。ついつい不要なことまで話すことになってしまうのです。企業秘密と言って質問に答えなくても決して失礼ではありません。むしろ企業秘密として毅然とした態度のほうが企業の評価は上がるものです。新聞記者だけでなく各種メディアは、御社の味方とは限りません。

 しかし、新聞記者に対して無愛想にして敵に回すのは避けなければなりません。これから社長さんのところへは、新聞だけでなく、雑誌や、テレビなどマスコミからの取材も多くなると思います。発表に当たり、必要なことをきっちり整理してできるだけ平等に冷静に対応する習慣にしたいものです。メディアの訪問に喜んで舞い上がってはいけません。メディアに対してリップサービスは不要です。
2007.9.7
中小企業診断士 加藤文男
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