C&Sグループ
トップページ 事業紹介 会報誌 コラム メンバー お問い合わせ リンク集
トップページ > コラム >

社長さんへの手紙

決断するのが社長さんの仕事です

〜決断し、その理由を明確に説明しましょう。そして必ず実行しましょう。〜

 社内に色々な意見を言う人がいて社長も混乱することも多いことと思われます。中には社長さんよりも経験も豊富で年配の社員がいてやりにくい場合もあるかもしれません。しかし、たくさんサポートしてくれる人がいると良いほうに考えたいものです。「衆知を集めて経営する」ことを社是にしている会社もあります。自由な意見の交換から多くのアイディアを出してもらい、最良策をまとめましょう。

 日本人は一般的に、自分の意見を否定されると全人格を否定されたように思いがちです。 そのために反対されるのがイヤで意見を言うことが少なくなる傾向もあります。しかし、そのように考えてはいけないと思います。確かに自分の意見が否定されるのは気持ちの良いものではありません。嫌なものです。考え方が同じで意見も合うと思っていた同僚が思わぬ意見を言うこともあります。時代が変わり、意識も大分変わりつつある現在、個人の考え方も相当変化が見られるものです。

 素直になって聞いてみれば、なるほどと思うことも出てくるものです。考え方には色々あるものだと思えば気が楽になります。そう思ったほうが良いと思います。後日まで誰がどのように言ったなど全てを覚えていられるものではありません。言ったほうもすぐ忘れてくれるものです。あまり気にしないことが大切のようです。

 さて、問題があれば、その問題についてできるだけ多くのメンバーで広い範囲でよく考え、議論してみることです。解決策であれば、いくつかの方法を挙げます。このときなんとなく賛成とか反対ということはやめて必ず理由を明確にしてもらうことです。時には反対のための反対意見があるかもしれません。それでもその理由が妥当なものであるかどうかを静かに聴いてみましょう。反対された意見も、提案した人の全人格を否定するものでは無いことを繰り返し、説明して、自由な意見交換の場にする習慣としたいものです。

 その中から、問題の解決策を絞り込んでゆきます。排除される案はその理由を明確にします。このような順序を踏めば、最良の結論になるものです。その結論でさえ、反対する人がいるかもしれません。その理由ももう一度素直に聞きましょう。同じレベルの解決策が結論として残ります。これらの意見を聞いてどの案を採用するか決断するのが社長の役割です。その場合、「この問題に関してA、B、CとあるがB案を採用する。理由は、これこれ」というように決定の理由を明確にすることです。特に特定の人の提案を採用することが多くなる場合には、採用されなかった人にとって見れば、「特定の人をひいきしている」ととられることもあります。全員がわかっているというような場合でも、なぜその提案が受け入れられないかをもう一度静かに説明しましょう。

 このように決断するのが社長の仕事です。決めた結論は必ず実行させることです。決めたままで実行されないと社員は真面目に考えなくなります。決めたなら実行することを忘れてはなりません。
2007.7.20
中小企業診断士 加藤文男
ライン