| 経営状態が悪いから我慢してほしい。私の給料もほとんどゼロでやっている。先日社長さんは、悪びれずに内情を話してくれました。しかし、従業員のほとんどは、アルバイトで御社に来ているのではありません。皆さん自分の生活があり、家族の生活を支えるために会社へ来て一生懸命働いています。従業員は、1日の内、眠っている時間を除いた、起きている時間の半分以上を通勤と会社で働くために使っています。その上、土曜日も出勤して会社を支えてくれています。 |
| 1日のほとんどの時間を過ごす会社での時間を従業員の方は、生き生きと溌剌と働いてくれているでしょうか。1日のほとんどに時間をいやいやながら働き、時計を見ながら昼食と就業時間のくるのを待っている方はいないでしょうか。 |
| 従業員が元気で溌剌と働くには何が必要でしょうか。みんなでがんばれば翌年には昇給がある。夏と暮れには賞与も期待できる。そうすれば、家族で外食する回数が増える、帰宅時には手土産も持って帰ることができます。日常買えない、まとまった買い物ができます。少しでも家族での楽しみが増えます。若い従業員は結婚を考えているでしょう。その準備が1年後にできそうだ。このようなささやかな夢を実現できることです。 |
| 社長さんは、もう子供さんたちが成人して自立し、ほとんど経済的な心配がなくなっています。従業員のほとんどの方は、新しく生活を始める方もあり、まだまだこれから子育てがあるのです。社長さんは、この実情を表面的には理解されていると思います。しかし、奥さんと家計簿を見つめて相談する実態とその心の中まで本当に理解されているでしょうか。 |
| 確かに社長さんは、皆さんが「がんばってくれれば、昇給もあり、賞与も出します」と従業員の前で話しておられます。しかし、ほとんどの従業員の方は、一生懸命がんばっていると思います。これ以上具体的にどのようにがんばれば良いのかわからないのではないでしょうか。スポーツではそれぞれの役割が明確で、相手を倒せば勝てると言うように大変わかりやすくなっています。そのスポーツでも成績が悪いと監督の責任が大きいといわれます。 |
| 仕事では、経営成績は監督である、社長の責任が大きいのです。仕事ではどのようにがんばれば良いのかわかりにくい状況になっていませんか。社長さんには会社の経営上の情報が全て集まるようになっています。又社長さんは、従業員の中でも最も経験があり、よく仕事についても知っています。 |
| 社長さん! 今全社員が社長さんの号令を待っています。 |
| ぜひ従業員の皆さんに夢を与えてあげてください。そして、その夢を一緒にかなえられるように具体的に号令をかけてあげてください。会社の中の雰囲気が大きく変わると思います。 |
| 2007.6.28 |
| 中小企業診断士 加藤文男 |