| 先日久しぶりに訪問させていただき、御社の開発した大型機械を見させていただきました。しかし、半年前とあまり変っていないのに逆に驚かされました。開発に少し時間が掛かりすぎているように思えます。半年といえば、開発した新システムを実験検討し、改善も相当できたはずです。毎日のように夕方会議が開かれ、仕事の内容が各自から報告され問題点について、討議がなされていると前回お伺いした際に社長さんからお聞きしたこともありました。それにしては、この半年間の進歩は良く見えません。 |
| 10人足らずの企業では、誰が何をしているかその仕事の密度がわかります。良く見ていれば、与えた仕事の完成予定も読めるはずです。しかし、お互いに全てが理解できるだけに安易に流れ、すばやい行動が取れていないのではないでしょうか。 |
| 社長さんにこの事実を知らせ、指摘をしましたが「わかりました」というだけでリーダーに任せきりで対策しませんでした。確かに古手の幹部ですから、社長さんの信頼も厚く、任せたいのは判ります。大企業での経験は十分あるようですから、安心しておられたのだと思います。年齢もあったのでしょう。行動の全てが時間内に終わるスケジュールで客観的に急がなければならないときもすばやく行動することはできないようでした。同じような事業のアイディアは、誰かが他で考えているといっても良いのです。1日遅れれば、競争相手もそれだけ進歩します。勝つことが難しくなります。 |
| 今は、大企業でももっと決断が早く、すばやく改善、改良しています。社員にもっとスピードを上げるように発破を掛けてください。檄を飛ばしてください。社長さんが決断すればできるのですから大勢を見て判断してください。先輩であろうと古手の幹部であろうと社長さんは遠慮してはいけないのです。社員は、社長さんの言動を良く見ています。 |
| 中小企業に置いてはスピードが勝負なのです。あまり周辺の状況を気にしすぎて判断の誤りを犯さないようにしたいものです。 |
| さて、新しい年度が始まりました。今年度も昨年に増して良い実績を残したいものです。 |
| 年の初め、元旦の決意も大切ですが社長さんの会社のように4月が年度始めの会社にとって、新年以上に大切ではないでしょうか。経営革新とよく言われますが、まず経営者自身が変わったことを示さなければなりません。年度始めは良い機会です。中小企業にとってスピードが大切なことを改めて訴えましょう。 |
| 2007.4.7 |
| 中小企業診断士 加藤文男 |