| 社長さんの会社では、最近、ムダを省くと言うことで残業を極度に減少させているようです。しかし、本当に残業が必要な場合もあります。 |
| 仕事だから必ず困難が伴います。納期内にこの困難を乗り越えて、完成させるのが担当者に与えられた仕事です。納期内に完成できる見通しが立たなくなれば、「どのような問題が起こっている」とか、「どのくらいの期間納期遅れになる」とか上司に中間報告をするのが一般的なルールです。 |
| 会社の中でいつも仕事を見ているので、いちいち報告しなくても「遅れることはわかっているだろう」とか「遅れは上司が手を打ってくれるだろう」という考え方をしている社員はいませんか。もし、このような社員がいるとすれば、「指導ができていない」とか「判断が甘い」と言われても仕方がありません。 |
納期遅れの報告を受けた上司は、納期に間に合わない場合の問題の大きさや損害(納入先への信用)を考慮して
@ 残業や休日出勤をして納期を回復するか
A 納期を遅らせるか
B 他の社員を応援させるか
などを判断しなければなりません。 |
| 残業は本来、上司から指示されて行うものです。担当者が勝手に残業するものではありません。納期を遅らせても良いか、残業や休日出勤してでも完成しなければならないか上司の判断と支持を仰ぐのです。しかし、御社では、社員数が少ないために、全社員に仕事を任せていますので納期遅れの場合も、残業を上司が指示するものではなさそうですね。 |
| 全ての仕事が任されて自主的に残業をして納期どおりに完成するという意味では大変良いことなのです。しかし、このような状態が通常になると残業しなければならない雰囲気が強くなります。社員も特に急用がない限り、残業手当がつき、収入が多くなるので残業するようになります。定時間内の効率が悪くなる恐れもあります。残業を任せきりにする習慣だけはやめにしたいものです。残業は上司の指示で行うように改めるか、「これを完成させる為に何時間残業をします」と届け出ることにしたいものです。 |
| 作業内容や残業など、なんでも指示する制度に決めてしまうと指示待ち社員が増えて、自主性が損なわれることがあります。このあたりは社長さんの会社の風土を判断して決めたいものです。 |
| 2007.3.4 |
| 中小企業診断士 加藤文男 |