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社長さんへの手紙

本来の仕事から逃げている社員はいませんか

〜業務管理、残業管理、納期管理の基本〜

 御社には次のような社員がいませんか。
 ◎ 忙しそうにしていれば仕事をしていると思って安心している社員
 ◎ 忙しい部署を手伝っていれば、仕事をしていると思っている社員
 ◎ 残業をしていれば仕事をしていると思っている社員
 身体を動かしていれば、仕事になっているのは肉体労働作業です。御社の仕事は、肉体労働の部分もありますがほとんどは、知恵を出し、知識を活かす生産的な仕事です。これを忘れている社員はいませんか。
 各社員の仕事には、目標があります。もし、目標がなければ上司が指示をして、目標を決めてあげなければなりません。本来は、社員自身が自分で決められるようにしたいものです。社員の少ない職場では、毎日なんとなく仕事があって、遊んでいる時間はなさそうです。だからといって、社員全員が必要な仕事を効率的にしているとは限りません。
 目標とは、具体的には、営業担当にとっては売上高。日常の事務作業では、その終了時期や完成日(納期)。そして、設計などであれば完成度つまり、品質です。更に、これらに要した費用、コストの把握が加わります。仕事は、品質、納期、コストで評価されます。これが基本的な仕事に対する考え方であり目標です。
 業務打ち合わせでは、たいてい仕事について「何時まで、何を、どうする」を決めます。これが決まれば、あとは実行するだけです。業務の内容を決めたら、各人責任を持って自分の担当分を納期までに完成させなければなりません。この納期に関する考え方が「甘くなっていないか」を常に考える必要があります。守るつもりのない納期は、打ち合わせの時間をとって決める意味がありません。
 また、自分の本来の仕事をおろそかにして他人の仕事を手伝って満足している社員はいませんか。他人の仕事は、面白そうに見えるものです。自分の仕事をおろそかにして時間をすごせても会社にとって役には立たないのです。もし会社の役に立っているとすれば仕事の与え方が間違えているのです。すぐに改めたいものです。
 自分に与えられた仕事の重要性がわかっておれば、簡単に他の人の仕事を手伝うことなどできないはずです。やさしいわかり易い仕事を手伝って時間を過ごし、自分の仕事を放棄して逃げてはいけないのです。
 ただし、「一人では運べない大きな機械を運ぶ」とか「輸送されてきた荷物を降ろす際、駐車時間を短くするために」ごく短時間手伝うのは別です。これは少ない人数で補い合いながら仕事をする中小企業の職場の常識であり、これがないと良い人間関係も保つことはできません。
  この際「本来の自分の仕事は何か」「納期は大丈夫か」といつも考える習慣を社員につけさせて、効率の良い会社にしたいものです。
2007.2.28
中小企業診断士 加藤文男
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