| 社長さんの会社は、ユニークな製造指示書を使っておられますね。とても面白いアイディアと思います。大企業にはできない中小企業ならではのことと感心しました。 |
| 先日社長さんの会社を訪問した際、工場内で製造指示書を見せていただきました。そのとき、〇〇様と注文先の会社名と発注個人名を大きく併記してあるのを見かけました。同時に半完成品や完成品にも同じように明確にわかるように個人名を記載した表示板を付けていました。〇〇様は、注文先企業の担当の発注者個人名でした。たいていの会社では発注企業名だけを付けるのが普通です。ここが違っていました。 |
| 企業名では大きな組織しか思い浮かびません。個人の担当者名にすれば注文を出してくれた人の顔が目に浮かびます。すると製造する際にも製品や部品に対する「思い」が入り、製品や部品を取り扱う際にも丁寧さが加わり、心が伝わるようになりますね。その完成品を運搬し、届ける従業員にもきっとある変化が表れるとおもいます。 |
| 発注担当者が製造工程に顔を見せるきかがあればさらに効果は大きくなります。会社名を記入しただけでは他社と同じです。会社名と共に自分の名前を見つければ、企業の発注担当者は「私のために製造してくれる」と思います。初めての場合は、少しこそばゆい気がするかもしれませんが、発注品にさらに愛着が出ます。製造指示書に個人名を記入することで、他の企業との差別化し、これが真のCSに結びついているのですね。 |
| 「お客様を大切にする」といえばどの企業でも「それは当たり前」との反応があります。企業ではお客様からの注文がないと経営は成り立ちません。従って、注文を出すお客様を大切にすることはしごく当たり前のことであり、各社当然実行していると思っています。しかし、本当にそれを社長さん本人も含めて全従業員が行動や態度に表すように具体的に教育ができているでしょうか。 |
| 逆に、「自分たちが本当に大切にされている」と受け止めている会社の発注担当者はどのくらいあるでしょうか。発注元は、従来の慣行から継続的に注文を出しているだけかもしれません。他に良い発注先がないから、やむを得ずに出しているのかもしれません。もしそうであれば、もっと気持ちよく応対してくれる企業があればそこに注文が移ってしまう恐れがありますね。このとき本当のCSが効果を表すようになるのです。 |
| この面白いアイディアはぜひ続けてください。きっと良い反応が出てきます。 |
| 2006.10.20 |
| 中小企業診断士 加藤文男 |