| 先日の新聞社の取材へのご対応に偶然同席させていただきありがとうございました。しかし、その際たいへん気になったことがありますので申し上げます。 |
| 新聞社への対応については、時間が長すぎるとおもいます。お忙しいのに半日以上も時間を割いて対応しておられました。最初から、時間を決めて取材に応ずればよいのです。新聞社は記事になれば良いのですが、御社にとって本当に役に立つ記事になるとは限りません。新聞社から取材に来たと喜びすぎて舞い上がってはいけないのです。しかし、悪く書かれないように注意したいと思います。そのためには、御社にとって書いてほしい内容だけを制しておき、話をすれば良いのです。時間をとりすぎると話をしなくても良い余計なことまで話をすることになってしまい、焦点がぼけて、時には害にさえなります。 |
| メディアと会う際には、取材の趣旨を明確にしていただき何をどこまで話すのかを資料も含めて準備すると良いでしょう。無防備に次から次へと話すことは、時には秘密事項さえ話すことになってしまいます。社員に対して秘密保持と強調しますが、社長さんの不用意な発言から漏れることが多いのです。話す内容は質問に応える形で必要且つ最低限度にしたいものです。特に、今回の新製品について「偶然見つけた」趣旨の話もしておられましたが余りにも正直すぎます。仮にそうであってもそのように正直に話すべきではありません。開発技術者が長年苦労を重ねてきた上での発明であり、発見なのです。その通りに記事にされたのでは発明者や発見した人もがっかりします。 |
| 新製品は、社員の長い経験と探究心をもって研究していたからできたことです。企業としては、当然のようで簡単にできたように感じておられるようですが他の人にはできないたいへん価値のあるものなのです。「偶然にできた話」では、今回の新製品の価値を下げてしまいます。これでは製品の安易な値引きと同じになってしまいます。また、新聞社は社長さんの思い通りに記事にしてくれるとは限りません。時には、全く記事にならなかったり、面白おかしく話が作られてしまうことさえあるのです。 |
| ニュースではなく、コラムの記事で終わってしまっては、価値も下がります。「新聞社から取材が来た」と舞い上がらないでください。そして、準備をして冷静に時間を決めて対応してください。 社長さんにとっては、企業の実績を話す、楽しい時間であったかもしれませんが一言申し上げておきます。 |
| 2006.7.30 |
| 中小企業診断士 加藤文男 |