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社長さんへの手紙

会社には経営理念が必要です

〜経営理念を制定しましょう〜

 「事業の成功は経営理念で決まる」とも言われます。現在立派に経営している企業には、必ず経営理念があります。しかし、中小企業の社長さんの中には、「会社が小さいから経営理念はいらない」「経営理念などと言うのは恥ずかしい」という方もあります。
 経営理念は、会社の存在意義や使命、会社の経営目的などを表現したもので、企業によって、「経営理念」「綱領」「経営基本方針」「社是」などと表現しています。社会の理法や自然の摂理にかなった正しい社会感、人間感に根差したもので、 基本的には、社会が大きく変動しない限り、長期間変らないもの、また、変えないものと理解されます。
 経営理念は、経営者及び社員の行動の基本、基準であり、建前ではなく、これに向かって進む本音であり、壁にぶち当たったときに判断の基準となるものです。従って、企業活動の全てが経営理念と矛盾してはなりません。
 経営理念は、経営者と社員と社会の共通の土俵です。もし、経営者の間違った言動をすれば社員や社会から指摘を受けることになります。経営理念が明確で社員にも徹底されておれば、言動や判断が、常に間違えていないかこの経営理念に照らし合わせて確認することができるようになります。
 経営する場合に必ず問題にぶつかります。社員の少ない場合は、経営幹部が毎日顔を合わせてコミュニケーションが取れ、社員の間違った考えや判断を修正することもできます。しかし、社員が判断に困ったときに経営幹部がそばにいて、常に良いアドバイスができるとは限りません。社員の数が多くなると経営幹部の考え方も徹底しにくくなります。
 このようなときに判断の基準となるものが経営理念です。会社がどのような事業を行い、将来どの方向に進むべきかの指針です。日々の業務の中で社員一人ひとりが判断に迷ったときにどのように行動すべきかのよりどころとなります。
 企業には存在する理由が必ずあります。「何のために経営しているのか」「どのような会社にしたいのか」を考えていない社長さんはいないはずです。社会からヒト、モノ、カネ、情報を預かり、仕事をする以上、社会に何らかの形で還元しなければなりません。事業税、従業員の支払う市民税、県民税など税金の形で還元することは当然ですが、企業は事業をすることによって社会に奉仕し、貢献する社会的使命を持っているのです。
 企業の大小にかかわらず経営理念を制定し、自信を持って社内に大きく掲示し、毎日確認したいものです。
 まだ経営理念を制定していない社長さん!
 顧客や社員、取引先や社会に対する基本的な姿勢など創業者、社長の価値観や人生観が含まれる経営理念を1日も早く作り、社内に大きく掲示したいものです。
2006.7.1
中小企業診断士 加藤文男
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