第22回異グ連総会の報告                  芝 忠 

 6月21日、神奈川県異業種グループ連絡会議(異グ連)の第22回定期総会が神奈川中小企業センターで開催されました。新しい事業計画の中で注目される方針が幾つかありましたのでご報告いたします。第1に新たな「交流センター機能」づくり第2に「事業化プロジェクト」における大きな成果の報告と新規プロジェクトの提案第3にJICA((独)国際協力機構)との連携活動です。

 第1の「交流センター機能」の強化策とは、昨年から取り組んでいる3地区サロン(横浜・川崎・三浦半島地域)と、本年4月からスタートした異グ連事務室を活用した「異グ連サロン」の4つを有機的に結びつけつつ、新たに神奈川県内の小田原・厚木・相模原などへの展開、さらに東京都大田区・品川区にまで広げようという構想です。要するに個別の異業種交流グループはそれ自体が固定会員による閉鎖的な集まりとなっていますが、この交流サロンは極めてオープンな集まりで、“場”を提供する事業です。従ってだれでも参加可能なのと同時に、他地域のサロンにも自由に参加出来ます。人脈を広範に広げようという作戦です。先発のサロンが十分機能しているとはまだ言えませんが、一定の地域拠点としての役割を徐々に果たしつつあります。そこで今年はさらに周辺に広げ、特に大学人や行政マンの参加を促したいと思います。そうした地域的な展開が相互に刺激し合えれば、「新しい地域産業の創造と、既存産業のさらなる活性化を目指す“一大交流サロン”」(仮称)になることが期待されます。                   

 第2の「事業化プロジェクト」の設置・運営は「神奈川異グ連」の最大の特徴かつ成果の一つで、数十人のコーディネータ・アドバイザー集団の協力により実施されています。 しかしプロジェクト設置の最初のステップはともかくとして、設立した会社が倒産したり、プロジェクトの機能停止や解散、他への身売りや休止状態に陥ったプロジェクトもあるのが現実です。そうした中で、航空・宇宙開発関連部品調達支援プロジェクト(略称:まんてんプロジェクト)と高機能環境舗装(超硬度・透水性・保水性・新道路舗装)プロジェクトはこの1年、数百万円から数千万円の成約・売り上げを獲得することに成功しつつあります。前者はJAXA((独)宇宙・航空研究開発機構)や大手システムメーカーからの受注、後者は千葉県幕張テクノガーデン通路(駐車場)の広大な舗装の受注に成功しています。異業種交流を活用した事業化プロジェクト方式の成果としては画期的です。

 続いて、新たな地域活性化プロジェクトとして「横浜野毛地域活性化プロジェクト」を設置します。すでに6月度の横浜サロンで野毛飲食業協同組合の幹部を招いた討論会を開始しており、組合側も強い関心を持っています。異グ連は飲食店の利用者という立場からアプローチし、経営者との連携を行います。年内に数回の交流会やら、飲食店めぐりなどを開催する予定です。また関連プロジェクトである「『関内地域』都市再生プロジェクト」が地域的に野毛地域と隣接しており、いわば関内地域の業務ビルの勤め人が帰途、野毛で一杯やるという構図でした。ところが関内地域の業務ビルが次々にマンション化されていく中で、野毛の衰退も始まっています。従って両プロジェクトは本来一体なものです。関内地域が先行していたわけです。異グ連の地域戦略としても密集地域という意味で重要な展開になります。

  第3の「JICA連携プロジェクト」は具体的には旧ソ連地域であるアルメニア・グルジア、またその他地域の中小企業支援活動です。異グ連が研修を請け負い、また地域活性化プログラムの作成等を行います。すでに6月にアルメニア国へ異グ連から2名の調査団メンバーを派遣しました。これも全国的にみて大変重要な国際的役割を期待されているわけです。一地方の異業種交流の連合体がここまで評価されるということは、画期的なことです。今後も中小企業支援等の分野で異グ連の経験を生かしたいと思います。  

その他、県内グループとの交流強化、理論研究誌の発行、異グ連の財政問題、会員の増強、理事会活動の強化など、かなり踏み込んだ内容が検討されました。また20周年記念誌も当日参加者に配付されました。追って会員の皆様に議案書とともに配付いたします。

神奈川異グ連ホームページ